漫才 3
お願いします〜
子供の頃って懐かしいですよね〜やってみましょう
親 ゆうきは今日も学校で褒められたのか〜えらいぞ
子 偉いでしょ〜
親 何をして褒められたんだ?
子 みんなの前で一発ギャグやったんだよ〜
親 凄いな〜、恥ずかしくないの?
子 ぜんぜん!
親 面白くて、度胸もあって、やっぱり偉いな〜
子 偉いだろ〜
そうだ!お父さん!今度将来の夢がテーマの発表会があるんだ!聞いてよ!
親 将来の夢か〜どうだ、聞かせてみろ!
子 将来の夢
自分は将来どうしても手に入れたい物があります!
それは、プライドです!
親 プライド?
子 大人の男はプライドがあります。とてもカッコいいと思います。どんな時にも頭を下げない、カッコ悪い所を人に見せない、そんな人になりたいです!
親 待って待って、プライドは、必要ないんじゃないか…?
子 うそつき!父さんは黙ってて!
親 うそつき…!?
子 自分はよく度胸があり、恥じらいを持っていないと言われます。でも、それではやはりカリスマ性に欠けます。
親 カリスマ性!?どこで覚えた!?
子 カリスマな生き方をしたいです。家族を顧みずに仕事に明け暮れる、ギャンブルを趣味にしてお金が無くても後輩にご飯を奢るようなカリスマの生き方をしたいです!
親 世間でカッコいいと思われてる人は、イカれてる人ばかりだぞ!
子 人前でギャグをやらなくても名声を集められるようになりたいです!
親 名声のためにギャグなんかやるな!
子 身の回りで、自分が一番プライドが高いと感じる人がいます。
親 誰?
子 それは、お父さんです!
親 おれ?
子 お父さんは絶対に家事を手伝いません!お母さんにもすぐに怒ります!大きい声で怒ります!食器を片付ける事もしません!休日に袋ラーメンを作っただけでまるで家事を手伝った様な気になっているだけです!
親 恥ずかしい…
子 家に帰って来た時にお父さんに抱きつくと大体女の匂いがします!
親 女の匂いどこで覚えた!
子 やっぱり、カリスマだな〜と感じます
親 カリスマじゃない!やめろ!
子 そんな時でもお母さんに謝ることはありません!そんな行動の節々から溢れ出すプライドがとても輝いて見えるのです!
親 もうやめてくれ…
子 なので、僕の将来の夢は、お父さんです!
親 ちょっと母さんに今までのこと謝ってくる…
子 …ようやく謝ったか、これでちょっとでも家が明るくなればいいなぁ…
親 全部お前が仕組んだことかい!もういいよ!